里山の農業体験(温泉小学校)

尾原ダム水源環境活動推進業務のひとつ、「里山の農業体験~野菜の収穫・調理」が、温泉小学校の児童の皆さん11名を対象として10月28日(月)に行われました。

 

温泉地区の無農薬野菜を誇りに

 小学校を出発したバスは、雲南市の学校給食へも無農薬野菜を提供しておられる農家のお宅へ到着。まず、庭先でガイダンスを受けました。

 雲南市立温泉小学校は今年度で廃校となります。田んぼや畑や山が当たり前のようにある温泉地区のことを、誇りに思ってほしいし、今日体験する収穫を手で感じて、農家さんの話をしっかり聞いて、それを大人になっても町で暮らす人にしっかり伝えていってほしい……そんな言葉を子どもたちは、まっすぐなまなざしで受け止めていました。

土づくりのために山から落ち葉を

 キャベツが2~3品種、ダイコンも2~3品種、黒大豆、里芋、チンゲンサイ、ハヤトウリ、インゲンマメ、ハクサイ、コンニャク……、とにかく野菜はたくさん。「ほんとに今の時期はなんにもなくて」と、畑の世話をずーっとひとりでやってこられたおばあさんがおっしゃられましたが、十分にたくさんあること、また、季節によってはさらにたくさんの野菜を育てておられることを感じました。

 無農薬で育てることの苦労もたくさん。山から落ち葉をひろってきて堆肥をつくり、よい土をつくる。虫がついたら、夜でも畑にいってひとつひとつとる。気の遠くなるような作業です。

 品種を多くするのも、虫や病気がいっせいにひろがるのを少しでも食い止めるためだといいます。

 

収穫した里芋を地下水で洗う

 子どもたちは、サヤインゲン、ダイコン、ハクサイ、里芋を収穫しました。里芋を洗うのは自家用の地下水。冬暖かく、夏涼しい、そしてうまい!

 ほんのちょっとの収穫でしたが、意外に力がいったはず。畑の作業で大事なのは、同じペースで持続して動ける力だといいます。ウサギよりカメのタイプがいいとでもいいましょうか。畑の作業は、外からみると、のんびりやっているように見えても、実際のところ大変なのだということがわかったかな?

とった野菜を調理する

 農家さんのお宅を去るときには、質問をたくさんしたあと、お礼をいって畑をあとにしました。

 学校に帰って、とった野菜を調理します。料理は、ダイコンと大豆のサラダ、里芋のみそごまあえ、インゲンのあえもの。こちらは5~6年生の授業として取り組み、お昼前にはできあがり、給食と一緒に教職員も全員で味わいました。

 

 この「体験」がどこかで生きることを願わずにはいられません。そして子どもたちが大人になる10年後にも、この里山里地が美しく豊かな土地であることを。